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Syndromeな日々。

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蘭陵王SS(高長恭×雪舞)58。

2018/02/02
蘭陵王SS(高長恭×楊雪舞) 2
やったーーーーーーーww
とうとう「蘭陵王」(高長恭×楊雪舞)SS、58作目ですよーーーーーっっ\(^o^)/
うきゃ~~ww
信じられませんっっっ☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

や、こんなに書き続けられるとは。。。
ガチで自分でも吃驚ですっっ!!

むふふふww
やはりそれもこれも「蘭陵王」が神ドラマだからでしょうね~www
蘭陵王×雪舞、最高最強カプですーーーーーーヽ(≧∀≦)ノ
最高ですーーーーーーーwww

で、58作目のSSですが。
ちょっとしたアイテムのお話です+.(*'v`*)+
設定としては、婚儀を挙げる直前の設定ですーーーーーーww

では、読んでみたい方は、下へ(^.^)/~~~






【誓い】







「殿下、何故(なにゆえ)かような所に?」


楊雪舞(ようせつぶ)は馬の背に揺られながら、問いかけた。

すると、高長恭(こうちょうきょう)に仄かに笑んだ。




その日、蘭陵王こと高長恭は、ひと月後に己が妃―――正妃となる愛妾の楊雪舞を連れ、遠乗りに出かけていた。

愛馬・踏雪(とうせつ)の背に愛妾を乗せ、己も後ろに跨ると、ゆるりと丘を登りゆく。


「ねえ、殿下。何処へゆくおつもり?」


雪舞は振り向き、再度そう問いかける。

すると、微笑みつつ高長恭が告げた。


「着けばわかる」


「もう! 先程からさような事ばかり」


雪舞は頬を膨らませる。

しかし、幾度となく問いかけても、高長恭は答えてはくれぬのだ。


―――殿下は何をお考えなのかしら?


すると、林を抜け、あの柳の木が植わる思い出の場所に着いた。


「ここに来たかったの?」


「ああ、さようだ」


呟くと高長恭はひらりと踏雪の背から降り立つ。


「さあ、雪舞」


そう声をかけ、愛妾が降りるのに手を貸す。

腰を抱くように手を回し、ゆっくりと雪舞を土の上に降ろした。


「有難う」


「よい。気にするな」


高長恭は僅かに口の端を上げ、優しく微笑む。


「なれども、殿下。何故(なにゆえ)ここに?」


ああ、と高長恭は返事を返す。

すると、すぐ傍で艶やかに赤い実をつけている―――山桃の枝に触れ、手折る。


「殿下?」


「………」


高長恭は言葉無く、愛妾を見つめ囁いた。


「雪舞……」


「何?」


「…愛している」


高長恭は愛妾に愛を囁く。


「殿下……」


「此度の婚儀は皇太后様や皇帝陛下からの詔勅ではあるが―――私は、違う」


「…どうゆう事?」


すると、深い茜色の山桃を差し出し、己の想いを告げた。


「私は心の底から―――君を妻に望んでいる」


「え、」


「雪舞姑娘(せつぶ・くうにゃん)、」


「な、何?」


雪舞は目を瞬かせて応える。

すると、高長恭は強い意志の感じられる目を向け、雪舞に告げる。


「私の妻となってくれ」


「……殿下」


雪舞は嬉しい気持ちで心が充ち溢れ、高揚したように頬を朱に染めた。


「嬉しいわ……」


「では、この実を受け取ってくれるか?」


「ええ……」


呟くと鮮やかに色づく山桃の枝を受け取る。

胸の奥まで清々しくなるような柔らかで甘酸っぱい香りに陶然となった。


―――可愛らしい実……


恍惚となりながら、ふと、ある思いに至る。


「……なれど、これでは逆ね」


「何がだ?」


「だって、常では女子(おなご)が果実の枝を渡すでしょう?」


「ああ……」


古来中国では、果実―――水菓子を渡し、己の心を恋慕する男子(おのこ)に想いを伝えるのだ。

そして、想いを同じくするならば玉飾りを想う女子(おなご)に渡す。

これが―――男女の情、だった。

すると、高長恭がくすりと笑みを漏らす。


「何?」


「いや、君もさような事を知っておったのだな」


高長恭は感心したように呟く。


「もう! 酷いわ。殿下の意地悪!」


雪舞は恥ずかしさと怒りのあまり拗ねたように、容顔を歪める。


「雪舞、怒ったのか?」


「………」


「すまぬ、雪舞」


「………」


「つい君が可愛らしくて、からかってしまったのだ」


「………」


「許してくれ」


詫びの言葉を口にしながら、高長恭は覗き込むような形で目を合わせようとする。

だが、雪舞はこちらを向いてくれぬ。

不安が掻き立てられ、高長恭はさらに詫びの言葉を重ねようとした。

すると、雪舞は懐から取り出したものを高長恭に押しつけ、一言呟く。


「……今一度、この玉佩(ぎょくはい)を渡して」


「何だ?」


「だから! 玉佩(ぎょくはい)よ。…私は、もう一度この玉佩(ぎょくはい)が欲しいわ」


頬を赤く染めながら、呟く。

高長恭は渡された手の中の玉佩(ぎょくはい)を見た。

それは以前、雪舞に渡した母の思い出の品―――。

「殿下から、先だって頂いていたでしょう? なれど、今一度誓ってくれるならば、その玉佩(ぎょくはい)を渡してほしいの」

いじらく恥じらいながら言う可愛らしい言葉に高長恭は頬を緩めた。

そして手の中のものを確かめるように親指の腹で玉を摩り玉佩(ぎょくはい)を握りしめると、雪舞にすっ、と差し出した。


「では、これは我が妃に……」


「未だ、王妃ではないわ」


ふ、と優しい眦で高長恭は囁く。


「私の心の内では、もう君は私の妻―――王妃だ」


「殿下……」


「受け取ってくれるか?」


「……ええ、嬉しい」


雪舞はさらに頬を赤く染めつつ、答えた。


「……有難う、殿下」


「私も嬉しい」


翡翠で作られ革紐の房飾りのついた―――玉佩(ぎょくはい)。

雪舞はゆるりと手を伸ばし、その玉佩(ぎょくはい)を受け取った。


「かように美しい玉佩(ぎょくはい)は初めてよ」


「さようか?」


「ええ、とても綺麗」


艶やかに光る翡翠の玉佩(ぎょくはい)にそっと包み込むように触れる。


「これは―――母の形見で作ったものだ」


「……延宗(えんそう)様にそう聞いたわ」


『高長恭』と名が刻まれたところに優しく触れ胸に抱くと、瞼を閉じ雪舞は呟く。


「さように大事なものを……。有難う」


「構わぬ。私は、永久(とこしえ)に君に持っていてもらいたいのだ。私の想いが変わらぬ証として……」


相好を崩しつつ告げると、雪舞の柔らかな頬に触れた。


―――何とゆう佳人なのだ……


高長恭は恍惚となりながら、妻になる女人(にょにん)に見入る。

幾度となく心奪われた類まれなる美姫―――。

否、天女―――だ。


「殿下……?」


「私は―――君以外の妻はいらぬ」


「……殿下」


「君さえ傍に居てくれるならば、何もいらぬ」


「……嬉しいわ。私も同じ気持ちよ、殿下」


雪舞は目に大粒の涙を浮かべると、己が頬に触れる手に己の手を重ね、呟く。

はらりと涙が伝う雪舞の頬を高長恭はそっと己が手で拭ってやり、こつんと額を合わせた。

そして、ゆっくりと離れ雪舞の顔の輪郭を指でなぞる。

きらりと光る瞳に吸い込まれるように、高長恭はこめかみに淡く口づけを落とす。

瞼に、頬にも。

こそばゆく思うのか、雪舞は肩を窄める。

そして強く抱き寄せ、雪舞の唇の上を、高長恭の親指がわずかに触れた。


「あ……」


高長恭は微笑み耳元で囁く。


「雪舞、目を閉じよ」


大きな瞳が閉じられるのを見届けると、頤を少し上げ、ふっくらとした紅唇を奪う。

それは、混乱に乗じ奪うような形になってしまったいつかの時の口づけとは違い、あまりにも柔らかく、心地よく、この身が沸騰しそうなくらいに、熱い。

高長恭は夢中になり、雪舞の唇を食む。


「……ん……んっ」


柔らかな唇を確かめるかのように、優しく唇を啄み。

深く舌を差し込んだ。

繰り返し、繰り返し、何度も。



紅く色づき、瑞々しく甘酸っぱい山桃も香りがほのか漂う木の下で、二人はいつまでも口づけを交わしていたのだった―――。




END.

*****************************

今回のお話は、蘭陵王と雪舞が婚儀を挙げるちょっと前のお話ですww
ちょっと可愛い感じにSSが書きたくて書かせて頂きました(ノ∇≦*)
ドラマの中では、おばあ様や皇帝・高湛(こうたん)の詔によって、命令が下され、婚儀を上げた、という事になっていますが。
でも、実際には蘭陵王が切望してた事ですよね(*´v`)

なので、私的には「蘭陵王なら、改めてプロポーズしてそう」と思ったんですよね~(*^。^*)
絶対してそうですよねww

それならば、と。
「古代中国の求愛アイテムの『果実の実』『玉佩(ぎょくはい)』を使いたいっっ!!」と思いまして\(//∇//)\
これめっちゃ書きたいネタだったんですよねーーーーーー(*≧∪≦)

むふふふwww
イイ感じですーーーーーー☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
蘭陵王から果実の実を貰うってのが、かなりポイントでしたww

で、もう一度、蘭陵王から貰った『玉佩(ぎょくはい)』を貰い直す、っていう所も書きたくて+゚。*(*´∀`*)*。゚+
萌え萌えですーーーーーーーwww

「蘭陵王と雪舞らしいな~www」と、書きながらかなり萌えちゃった立夏です(/∀\*)
ああ、楽しかったwww
さてさて、次回はどんな話になるのでしょうか??

またお付き合い頂けたら幸いですm(__)m

*果物と玉佩(ぎょくはい):古代中国の男女間の求愛アイテムでした。
*姑娘(クーニャン):若い未婚の女性。娘の事。転じて、若い女性を連想させる物の愛称として使われる事がある言葉です。ドラマでも「雪舞姑娘」と呼び掛けていましたよね??なので使いました。訳すと『雪舞お嬢さん・雪舞さん』くらいになると思います。

*たとえば、こんな感じみたいです。
木瓜:贈答の歌(詩経国風:衛風)
投我以木瓜,報之以瓊琚。匪報也,永以為好也。
投我以木桃,報之以瓊瑶。匪報也,永以為好也。
投我以木李,报之以瓊玖。匪報也,永以為好也。

男性が女性に語りかけています。
木瓜を私にくれたら佩玉をプレゼントしよう。
木桃をくれたら美玉をプレゼントしよう。
木李をくれたら宝玉をプレゼントしよう。
私のプレゼントはあなたからの贈り物に対するお礼ではなく、永遠の愛を誓うためだ。

「瓊琚」「瓊瑶」「瓊玖」を「佩玉」「美玉」「宝玉」と訳していることが有り、どれも玉の飾りものという理解して良いと思います。女性からは「瓜」「桃」「李」といった果物関係、男性からは「玉」が贈られます。
女性が植物を贈るのは、原始時代に男性は狩猟に行き、女性は採取を行っていた習慣の名残りでは無いかともいわれているそうです。
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Comments 2

There are no comments yet.

かもめ

素敵です。

あまりに自然でドラマで見た様な気持ちになりました。
素敵です。

2018/02/16 (Fri) 15:24
立夏

立夏

有難うございますww

かもめさま

こんにちはww
コメント有難うございます☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

早速ですが、新作の「蘭陵王」SS読んで頂けたようで、凄く嬉しいですww
しかも「あまりに自然でドラマで見た様な気持ちになりました」とのお言葉、、、めっちゃ光栄ですーーーーー(*^_^*)
蘭陵王らしさ、雪舞らしさ、が出せたようで、ホッと致しましたww

本当にドラマ「蘭陵王」が好き過ぎて、SSは書くわ、イラストを描くわ、同人を出すわ。。。
果てには、久々に3月にはイベント参加までしちゃうくらい、中毒患者です(笑)。

まだまだ「蘭陵王」で活動予定ですので。
お付き合いの程、宜しくお願い致しますm(__)m

この度は素敵感想コメント有難うございました(*^_^*)

2018/02/17 (Sat) 07:59
立夏
Admin: 立夏
関西在住の雑食オタ女。
同人活動もやってますが、只今台湾(華流)ドラマ「RAN陵王」に超夢中ww
さらに最近「三生三世枕上书」にも沼ってます!

「RAN陵王」中毒気味です。
おかげで、蘭雪で2次SSやイラストを書き出す始末(笑)
設定は、一応原作中心です。

他にも他ジャンルのSSがあったり、ドラマの感想・本・マンガなどの感想を中心に色々書いてます。
https://twitter.com/SyndromZeroxx
蘭陵王SS(高長恭×楊雪舞)