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Syndromeな日々。

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蘭陵王SS(高長恭×雪舞)61。

2018/06/11
蘭陵王SS(高長恭×楊雪舞) 0
やったーーーーーーーww
とうとう「蘭陵王」(高長恭×楊雪舞)SS、61作目となりますぅぅっっ\(^o^)/
おおお、ガチで凄いですww
やた、やったーーーーーーwww

や、よくここまで続けられたものです……(。Д゚; 三 ;゚Д゚)
自分でも吃驚ですよm9(゜д゜)っ

それもこれも、やはり「蘭陵王」が好きなゆえ…ですよねww
ああ、最高に大好きです、「蘭陵王」~~~神っっ(*´∀`人 ♪
蘭陵王×雪舞、本当に素敵最強カップルですよねヽ(≧∀≦)ノ

で、61作目のSSは、ちょっと二人の日常を書きましたww
可愛いお話のつもりです(*^_^*)

では、読んでみたい方は、下へ(^.^)/~~~







【膝枕】





楊雪舞(ようせつぶ)は晩春の少し暖かさが勝つ、かような季節を好ましく思っていた。

小鳥が囀り、新緑と花の香りが風に乗って、己が鼻腔を擽る。

さような程よく心地よい風に吹かれながら、王府の中庭に腰を下ろし一人くつろぐ。


「まこと、よい気持ちだわ」


雪舞はうっとりと眼を瞑り、呟いた。


「雪舞!」


すると、己を呼びならこちらへやって来る者があった。

夫の蘭陵王・高長恭(こうちょうきょう)である。


「かような所におったのか、雪舞」


「殿下」


微笑みながら夫を見た。

すると、高長恭も目を細め、妻の横に腰かける。


「かような所で如何(いかが)した?」


「ふふ、だって、心地よいでしょう? ゆえに、日向で日の光を感じていたのよ」


その答えに高長恭は陽を見上げた。


「確かに。今日(こんにち)は心地よい日和だな」


「でしょう? かような日に部屋にいるのは勿体無いと思って」


「さようだな」


高長恭も同意した。

陽からの降り注ぐ心地よい暖かさを身体に感じる。

すると、愛妻が高長恭に問いかけた。


「殿下、本日のご公務はもう終わったの?」


「……ああ、先刻終わらせた」


「それはよかったわ!」


雪舞は華やいだように言葉を発し、夫に微笑んだ。

そして側に置いてあった蓋の付いた竹細工の岡持ちを手に取る。


「? これは?」


「これは、私が作った菓子よ。小翠に作り方を教わったの」


そう言いながら蓋を取り、雪舞は中から皿に盛られた菓子を取り出した。

ひとつの皿に、これでもかと麻花(まあほあ)という麦の生地を油で揚げた菓子と、甘藷(かんしょ)や棗を飴煮きにした糖包児(たんぱおる)と呼ばれるものが盛られていた。

他にもetu.png(えつ)も見られる。

なかなかに美味そうな菓子である。

高長恭は柔らかく笑む。


「美味そうな菓子だ」


「嬉しい! 殿下、召し上がって」


雪舞は夫に菓子を勧める。

すると、高長恭は迷わず艶やかな飴色をした甘藷(かんしょ)の飴煮きを手に取った。

迷うことなく口に運ぶと、糖の甘さと甘藷(かんしょ)の控え目な甘味が口の中に広がる。


「美味い」


「まこと?」


「ああ、まことだ。また君は腕を上げたな」


夫の褒め言葉に雪舞は破顔した。


「嬉しいわ。沢山召し上がって」


「ああ、君も―――」


「ええ」


応えると揚げ菓子を手に取る。

そして、ゆっくりと口へと運ぶ。

甘いが、糖だけではない、ほんのりとした麦の味も舌に感じられた。


「ふふ、美味しいわ」


「ああ、美味いな」


「なれど、己で自画自賛するなんて……」


少しばかり調子に乗っているように思え、雪舞はほろ苦く笑う。

だが、高長恭はそんな妻に柔らかく微笑む。


「さように思う必要はない。まことの事ゆえな。君は料理が上手くなった」


「殿下……」


「この菓子も、まことによく出来ておる。甘藷(かんしょ)の美味さが合いまって、まことに美味だ」


「……まこと?」


「まことだ。……以前に作ってくれた鶏の吸い物よりも格段に美味い」


「! もう、殿下の意地悪!」


夫の意地の悪い言葉に、雪舞は顔(かんばせ)に朱を走らせ、頬を膨らませた。

確かに以前の己はとんでもなく厨仕事が不得手だった。

その事を持ち出されると、雪舞は恥ずかしく、悔しくなってしまうのだ。

さような妻を見つめ、夫はくすり、と笑った。


「嫌な人! 笑う事はないでしょう!」


「いや、あまりに君が可愛らしくて……」


この頃の高長恭は、わざと妻を怒らせ、その剥れた顔(かんばせ)を見て楽しんでしまう。


―――可愛らしい雪舞は、どのような顔(かんばせ)をしておっても愛らしい……


くすくす笑う夫に雪舞は、本気で頭にきたようで眼をつり上げて見せる。


「もう、殿下なんか知らないわ!」


「!」


顔(かんばせ)を背ける妻に、流石にからかいが過ぎたか、と反省する高長恭。


「すまん、雪舞。調子に乗り過ぎた」


「………」


「雪舞?」


窺うように呼びかてみるが、妻は何も応えない。

すると、高長恭は妻の頬に軽く口づける。


「! 何を……」


「さような顔(かんばせ)は君には似合わぬ」


「………」


「美しい妻には、笑っていて欲しい。愛らしい顔(かんばせ)が台無しだ」


「もう、調子のよい事ばかりゆって……」


怒ったように呟くが、口は緩く弧を描いた。

そして、夫の頬を抓ると、逞しい体躯に抱きつく。


「意地悪な殿下!」


「…だが、まことだ」


「さように取り繕ってゆわれても、偽りにように思えてしまうわ」


妻はすっかり拗ねてしまっているようだ。

そんな様子の妻に高長恭は、呟いた。


「……雪舞、機嫌を直してくれ。私は君が笑んだ顔(かんばせ)がまこと好きなのだ」


「………」


「雪舞?」


「知らないわ」


臍を曲げてしまった妻に言葉を重ねる。

すると、高長恭は妻の長い漆黒の髪を一房掬い取り、囁いた。


「我が愛妻の機嫌は、如何(いか)にすれば直るのか? お教え願えませぬか、天女様」


仰々しく言葉を連ねる。

しかし、目は優しく微笑んでいた。

その様を見て口を尖らせていたが、雪舞は大きく溜め息を吐く。


「……もう、よいわ」


「まことか?」


「ええ」


応えると、夫の逞しい体躯から我が身を離した。

そして、少しばかり何か思惑があるような眼を向ける。


「雪舞?」


高長恭が呼び掛ける。

すると、夫の手を引っ張り、頭を己が膝の上に些か強引に乗せた。


「これで赦してあげるわ」


「!」


悪戯っ子のような眼をしながら、膝の上で目を見開き、見つめてくる夫に微笑んだ。


「……お疲れでしょう、殿下。少しは休んでくださいませ」


日々公務に追われる夫を気遣い、休ませたい一心でさように膝の上に頭を乗せさせた。

所謂、膝枕といわれるものである。


「雪舞……」


「眠って」


囁くと、優しげな手つきで、あちこちはね、うねる夫の鳶色の髪を撫でつける。

その優しい手つきに、高長恭は柔らかな心持ちになってゆく。


「……心地よいな」


「そう? なればよかったわ」


眼を細めながら応える。

すると、高長恭は優しく妻の頬に手を滑らせ、己が唇に誘うようにし、軽い接吻を贈った。

突然の事に雪舞は目を丸くするが、直ぐに微笑み返す。

そして己も軽い口づけを返した。

啄むような、可愛らしい口吸いを。

音を立てながら、角度を変えて。

何度も、何度も―――。

そして愛しげに横になった夫を見つめると、雪舞が囁く。


「…殿下は、いつもご公務でお忙しいのですもの。偶にはしっかりお休みにならなければ」


「そうだな」


「…そう応えながら、いつも無理をなさるでしょう?」


「………」


「駄目よ。確と休んで頂かなければ」


「うん」


「もう! さようなお返事ばかり……」


だが、心地よさからか、夫の瞼は次第に重くなってゆき、己の膝の上でうつらうつらとし始めた事に、雪舞は笑みを漏らす。


―――よかった。少しはお休みになられるようだわ……


暫く言葉をかけずにいたが、高長恭は童のようにすやすやと眠りに落ちていた。


「……殿下」


声をかけてみるが、返事はない。

しかし、安心して己が膝の上に頭を乗せ、眠ってくれた夫に笑みが零れる。


「ゆるりとお休みになって……」


囁くように声をかけ、夫に額に軽い口づけを降らす。

嬉しくなって、再び雪舞は夫の髪を撫で始める。

繰り返し、何度も何度も。


「殿下。私はあなたの安らぎになれているかしら?」


雪舞は、心地よい風が身体を撫でる中、優しく柔らかな声で子守唄を口ずさむのだった―――。


END.

*******************************

ここまで読んで頂き、有難うございました(*^。^*)
今回のSSは「雪舞が蘭陵王に膝枕してあげる」というのがテーマでした+゚。*(*´∀`*)*。゚+

いや、こういうシーン、前々書いてみたかったのですが…。
なかなか文章の中で入れる機会が無くて……。

「じゃあ、単発で独立して1つのお話にしちゃおう(#^.^#)」と思い立ちましたww
何気ない二人の日常を、ちょっとピクニック的な感じで書かせて頂きましたーーーーーo(^▽^)o
腐腐腐、ほんわかラブラブが蘭陵王×雪舞って感じでお気に入りですww

しかし、手間取ったのが、雪舞のお菓子のシーン。。。
色々お菓子に種類などが一杯あって…。
しかも時代考証がなかなか難しかったです(>_<)
ちょっと合ってない部分もあるかもしれませんが、そこは笑って許してやってくださいませ~~m(__)m

や、ホントお菓子のシーンは手間取りました~~(。´・(ェ)・)
楽しかったですが、難しかったです(´д⊂)
でも、またお菓子に纏わる事、書きたいですねww

ではでは、また次回蘭陵王×雪舞でお会いしましょう~~(^.^)/~~~

*竹細工の岡持ち:鄭児が持っていたような岡持ち。鄭児の思い出を上書きしたくて(笑)。竹はアジア諸地域に豊富に産し,その材質は強く弾力に富み,また耐久力にも優れている。そのため古くから建築用材や日常の生活用具に用いられ,ことに中国,日本では各種の技法を発達させ,竹細工によって作られる品々も多彩である。
とくに著しい発達をみたのは,竹の産出が多く種類も豊かであった中国の華南地方で,中国では黄帝の神話にもすでに笊籬(そうり)工の名が現れ,紙の発明まで中国の文書は竹簡を主要な材としていた

*麻花(マーホア):小麦粉の生地を油で揚げた菓子。これは、小麦粉を使って作った菓子類では、歴史の最も古いものだと思われます。日本に奈良時代に伝わった唐菓子も、同じ種類に属するものだそうです。民間の伝説では、寒具の起源は春秋時代に遡るそうです。2600年余り前、晋の献公の息子の重耳は継母の迫害から逃れる為、国外を何年も流浪し、一度は途中、衛国を通った時、重耳とその随行者は襲われて殺されそうになり、荒れ果てて一軒の人家も無い(荒無人煙)所まで逃げたそうです。重耳が腹一杯食事を食べることのできない(“食不果腹”)時、付き従っていた介子推は主人に忠誠を尽くす(“忠心耿耿”)為、自分の膝の肉を割き、それを煮てスープにし、彼の飢えをしのがせたのだそうです。重耳はたいへん感動し、将来自分が王に即位したら必ず重臣に取り立て、ほうびを与えようと言ったそうです。後に、重耳は本当に即位し、晋の文公になったそうですが、論功行賞でどうしたことか介子推の存在を忘れてしまったそうです。しかし介子推は恨み事も言わず、こっそりと家族と綿山に隠居したと言う事が起源になっているようです。

*糖包児(タンパオル):京菓というお菓子に分類されます。サツマイモ、ユリの根、リンゴ、ナツメ、ミカン、ブドウなどを飴煮(だ)きにした糖包児(タンパオル)も多いそうです。他にも、ピーナッツに砂糖の衣をかけた花生(ホワシヨン)糖、サンザシの果肉を砂糖で煮た山条 (シヤンチヤー)もよく知られているそうです。

etu.png(えつ):餡(あん)入り粽のことです。このような漢字で、今では全く使われていない漢字ですので、ネットではなかなかUPできませんのでした。
なので、自分で処理してUP致しました。
ちょっと他の字と大きさが変わって申し訳ございませんm(__)m
「漢字難しい!!」と改めて思った立夏です。゚(゚´Д`゚)゚。
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立夏
Admin: 立夏
関西在住の雑食オタ女。
同人活動もやってますが、只今台湾(華流)ドラマ「RAN陵王」に超夢中ww
さらに最近「三生三世枕上书」にも沼ってます!

「RAN陵王」中毒気味です。
おかげで、蘭雪で2次SSやイラストを書き出す始末(笑)
設定は、一応原作中心です。

他にも他ジャンルのSSがあったり、ドラマの感想・本・マンガなどの感想を中心に色々書いてます。
https://twitter.com/SyndromZeroxx
蘭陵王SS(高長恭×楊雪舞)