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Syndromeな日々。

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蘭陵王SS(高長恭×雪舞)64。

2018/12/11
蘭陵王SS(高長恭×楊雪舞) 0
昨日届いた通販へのお問い合わせメールへの返信は、昨日中に返信させて頂きました!

この度はサークル「ZERO・XX」の通販のお問い合わせ、誠に有難うございました(*^_^*)

ところで。
むふふーーーーーー(*゚ェ゚*)
「蘭陵王」(高長恭×楊雪舞)SS、とうとう64作目になりましたっっ\(^o^)/
めっちゃ驚きですよ!!
ここまで続けられるとは…自分でもビックリですキタ━(゚∀゚)━!

ドラマ「蘭陵王」は次々ネタが溢れてくる神ドラマだからですよね~(ノ´▽`*)b☆
蘭陵王×雪舞、最高ですーーーーーーwww

で、64作目のSSは、新婚さんの雪舞たちが些細なケンカをするお話ですww
こういうケンカってよくしますよね!

…しかし、今回は色々立て込んでいたり、ミスしたりして。
UPするのが遅くなりました・゚・(つД`)・゚・
申し訳ございませんでした_(:□ 」∠)_

ああ、ダメダメだ~。。。

とりあえず、読んでみたい方は、下へ(^.^)/~~~








【月の台(うてな)に花の泪を】





「もう、殿下なん、て……嫌いっ!」


さような言葉を吐き捨て、蘭陵王妃・楊雪舞(ようせつぶ)は夫婦の閨を足早に出て行った。


「もうもうもう!」


雪舞はぷりぷりと怒りのままに回廊を歩きゆく。

そして、己が側室時代に使っていた西側の部屋へと大きな音を立てて足を踏み入れた。

真っ暗な部屋の中で雪舞の怒りはさらに高まり、頂点に達する。


「もうっ! まこと意地の悪い方なのだから!!」


怒鳴りながら、寝台の上にどすんと座る。

なれど、いくら待っても侍女の小翠(しょうすい)も。

他の使用人たちも誰もやっては来ない。


―――何故(なにゆえ)誰も来ないの!


誰かにこの怒りの気持ちを聞いてもらいたいのに。

使用人たちは一様に蘭陵王妃の元へは訪れようとしない。


―――何よ! これは殿下の仕業ね!


己を反省させようと、業と皆に己の元へ行かぬよう指示し足止めをしたのだろう。

何と意地の悪い。


「殿下はさような事をなさる気なのね」


夫がさような気なら、己も折れる気は更々ない。


「殿下が己から折れてくるまで、私はここを動かないわ」


雪舞は固く心に誓い、暗い部屋の寝台に潜り込んだ。



しかし。

その寝台は長く使われていないばかりか。

かび臭く、ほこりが舞い上がり。

さらには布団までもが置かれておらず、すぐに寒さに震える事となった。


「…っ、寒い……」


雪舞は身を丸めて縮こまり、呟く。


「……な、何故(なにゆえ)、かような事に―――」


まことにそうだ。

何故(なにゆえ)己だけかように寒い思いをしなければならぬのか。

理不尽だ。

そうは思うのに、身体の方はがたがたと震えだし。

寒さが身体の熱を奪ってゆく。


「……ふ、うう、まこと寒い、わ……」


両の手で己の身体を抱え込み、熱を与えるべく身体を擦りながら呟く。

されど、足先は氷のようになり。

ますます身体は冷たくなってゆき、ぶるりと身震いをし、大きな嚔(くさめ)をした。

それでも雪舞は意地を張り、夜具のない閨で独り固く目を瞑る。


「だ、大丈夫、寒くはないわ!」


己に強がりを言い聞かせる。



なれど。

本来であれば、いつも如く暖かい夜具の中で夫に抱かれ眠りについている筈。


「………」


―――あの暖かい場所にかえりたい…


つい、さように思ってしまう。

そう考え、雪舞は勢いよく頭(かぶり)を振る。


「……いけないわ! 殿下の思う壺になってしまう!!」


されど。

あの腕の中は安心する。

夫に抱かれていると、まことよく眠れるのだ。

夫は己にとって唯一の家族。

そして誰より、何より愛する人―――。

あの腕の温かさを知ってしまうと、己独りでは眠れそうにない。

婚儀を上げてのち、かような言い争いをしたのは初めてで、独り寝をするのも初めてだ。


―――何と、己は弱くなってしまったのだろう……


かように思う気持ちなど、夫と出逢うまで知らなかった。

悲しい、寂しい……。

僅かな時でも夫の元に居れぬ事が、まことに辛い。

さような情が心の奥底から湧き出てくる。


「……殿下」


いつの間にか、夫の尊称が口を継いで出ていた。


「何故(なにゆえ)……かように、」


もう、まことに弱くなってしまった己。

されど。

あの腕の中は何より安堵出来るというのもまた事実。

そういう思いに駆られていると。

瞳からは煌く玻璃(はり)の様な涙が零れ落ちた。


「……っ、情け、ない……」


己は夫がいないと、やはり駄目なのか。

嗚咽が漏れぬように唇を噛みしめるが、我慢できず堰を切ったように涙が後から後から溢れ出す。


「っ、ぅう……っ」


悲しくて悲しくて……

心が痛くて。


―――殿下殿下殿下!


寂しさと寒さと心細さで。

ふと己が愚かしく胸が苦しくなり。

もう何に怒っていたのか、己れでもわからぬようになってきた。


「…傍で、眠りたい……」


心が透けるように、正直な気持ちが口から零れ出る。


「!」


その事に、己でもはっとした。


「…っ、私は……何を、」


恥ずかしくなって、己の口を抑える。

だが、やはり偽れない己の心。

夫を求める気持ちは、如何様(いかよう)な時でも溢れ出てくるのだ。


「っ、悔しい……」


眉根をぎゅ、と寄せ眼を固く瞑る。

悔しい悔しい悔しい!

己だけが夫を恋しく思ってしまうなど。

夫ばかりが優位に立っているようで。

直の事悔しかった。


「……殿下も私が想うくらい、想ってくだされば」


またもや、ぽろりと本音が漏れる。

そうなのだ。

夫は何かにつけ意地の悪い事を言い、己をからかう。

さらに、誰にでも優しく。

事の外、女子(おなご)の事に疎いのだ。


―――私の事には機敏に反応するのに……


その優しさゆえに、誤解を招くことも多々あり。

そのたびに己はやきもきと心を乱される羽目になる。


―――わかっている。


わかってはいるのだ。

夫はまことに優しい人なのだ。

誰にでも分け隔てなく優しい。

ゆえに、周りの女子(おなご)は見目がよく心優しい夫に心奪われるのだ。


―――なれど……


夫はその事に全くと言ってよいほどに、気づいておらぬ。

ただただ偏に、人に、民に、心優しく接したいだけなのだ。

されど、さような夫の優しさが切なくて。

夫に他の女子が見惚れるのがまことに嫌で。

己一人だけのものにしてしまいたくて。

何時(なんどき)でも己だけが夫に優しく抱きしめられたくて。

愛して欲しくて。

恋しくて。


―――よい方なのよ……優しい方……


されど、つい狭量な事を考えてしまう。

夫に女子(おなご)たちが近づくだけで―――心乱される。


―――殿下は、親王なのに……


まことの意ではないとわかっているけれど。

己だけのもの、己だけの夫であってほしいと思ってしまうのだ。


「…私は身勝手、よね」


そうよ。

夫は生まれながらに親王なのだもの。

他の女子(おなご)―――何人もの側女を娶っていてもおかしくはない。


―――なれど、さような事をされてはいないのに。


夫は誠実な方なのに。

君だけを愛しぬく、と仰って下さったのに。


「……でん、か」


やはり独り寝をしていると。

余計な良くないことばかりを考え、心がざわめき折れそうになってしまう。


「……そば、に、い…たい」


涙と共に、夫への恋情が溢れ出す。

特にかように寒い夜はまこと、そうだ。

夫が傍にいてほしい。



雪舞は、一度眼を開け、再びぐっと閉じ。

暫くして意を決したように双眸を開いた。

そして暗い部屋を後にし。

欠けた月が煌々と輝く中、王府の回廊を歩きゆく。

しかし、北方に位置する斉の国の回廊は、夜半には冷たい風に晒される。

肌を突き刺す外気が殊の外、冷たい。

寒い。

いつもよりさらに寒く感じられるのは、やはり心が縮こまり寒く感じるせいもあるのだろう。

そのせいでまた悲しくなり、ほろりと涙が流れる。

白い息を吐きながら、幾重にも折れ曲がった回廊を独り歩きゆく。

早く、早く、早く―――。

急いた心のままに進みゆく。



すると、一番奥の朱塗りの柱が両脇に坐している王府で一番大きな宮に着いた。

そこは蘭陵王と王妃の閨である。

雪舞はこくりと喉を鳴らすと、大きな朱塗り戸を押し、中に入る。

ふわりと暖によって暖められた空気が身体を包み込んだ。


―――暖かい……


先ほどとは雲泥の差だ。

その暖かさにほっと息を吐き、夫が寝ているであろう閨の方を覗き見る。

夫は寝台の上で、背を向けて寝ていた。


―――大丈夫、眠っておられる。


雪舞は肩の力が抜けるのを感じた。

これなら、と思い、そっと寝台へと近づく。

そして、布団に手をかけた。

だが、なかなか布団の中へ入る事ができない。


―――何を戸惑っているの! 堂々としていてもよい筈……


心の中で己に言い聞かせる。

だが、己はしかと謝りもしてないのに、夫と閨を共にしてもよいのだろうか。

悶々と考えを捲らせてしまう。

そうこうしている間に、身体はさらに冷えてゆき。

雪舞はぶるりと身を震わし、又しても小さく嚔(くさめ)をしてしまう。



すると。

入らぬのか、という声が聞こえた。


「え、」


「いつまでもさような所におると、風邪を引く」


言いながら、こちらに身体を向ける高長恭がいた。


「……でん、か」


「どうした?」


「………」


僅かに眉を下げる妻に高長恭は笑みを漏らし、布団を捲る。


「早く入れ」


「………」


「ん?」


何事もなかったかのように微笑んでくる夫に、雪舞は顔(かんばせ)を歪ませる。


「何故(なにゆえ)……」


「如何(いかが)した?」


「何故(なにゆえ)、さように優しいの…?」


問いかけに、高長恭はさらに笑みを深くした。


「……些事なゆい争いで、仲違いなどしたくはないのだ」


「されど、私は有無をゆわさず―――己だけで怒りだしてしまって……まだ、」


詫びの言葉がなかなか口から出ない妻の手を、高長恭は優しく包み込み、擦る。


「……よい。さような事より、かように冷たくなって」


囁くと妻を己が腕に身体ごと引き寄せた。


「足が、まこと冷たくなっておる…氷のようだ」


触れ合う足を絡め囁く。

妻の足は芯まで冷え、冷たい。

中に入りたくて、こちらに来たくて、しばらく立っていたせいか。

仲たがいをしたせいで、歯止めをかけていたのだろう。

妻の冷たい足を温めてやろうと、己の体躯で妻の小さな身体を覆い隠してやる。


「で、んか」


夫の逞しく温かな体躯に包み込まれ、雪舞の胸は高鳴る。


―――何て、心地よい。


いつも、抱かれている腕の中に帰ってこられ、心が真に安堵する。

すると、ぽろり、と涙が零れる。


「……っ、」


妻が泣いている事に気がついた高長恭は、無言で優しく髪を撫でた。

その仕草が嬉しく。

心震え、安らいで。

また涙が零れる。

何故(なにゆえ)、涙が零れるか。

己でも言い表せぬ様々な想いが綯い交ぜとなり、込み上げてくる―――


「…で、んか……っ」


「何もゆう必要はない」


囁くと妻の額に口づける。

雪舞は己から夫に縋るように抱きつき、広い胸板に顔を擦りつけ埋める。

すると、夫はふ、と微笑みながら強く抱き締め、また頭を撫でた。

やはり安堵する。

両の眼を閉じ、夫の太い首に手を回す。


「……やはり、身体中が冷えておるな」


「だっ…て、外は寒い、わ……」


「かようになるまで外におらず、もっと早くに戻ってこればよいものを、」


「……そう、よね」


なれど、と雪舞は言葉を継いだ。


「意地を……張ってしまっていたの」


「意地?」


「……ええ、殿下が―――私以外の方にも、優しい…から」


告げてきた応えに高長恭は暫し目を見開く。

が、刹那。

高長恭は力一杯妻を抱き締めてくる。


「で、殿下!?」


「喜ばしい」


「え、」


「愛しい君に悋気を起こされるのは嬉しい」


「何故(なにゆえ)……?」


「君が私を好いていてくれる、とゆう事であろう?」


高長恭は相好を崩ずす。

面映ゆくなり、さらに雪舞は夫の胸に顔を深く埋めた。

夫の胸に何度も頬を擦り寄せ、その温もり貪る。

すると、とくとく、という鼓動が雪舞の不安を和らげてゆく。

耳に心地よい音を聴きながら、同時に安堵感に包まれ雪舞は思いのたけを口にする。


「……やはり、嫌」


唐突な妻の言葉に僅かに目を見開く。


「…何がだ?」


「独りで眠るのは、嫌」


瞠目しつつさらに小さく告げる。


「あなたと一緒で無ければ……私は、寂しくて眠れないの」


その告白に目を細め高長恭も応える。


「さようか。……嬉しい事をゆってくれる」


夫の余裕の答えに雪舞は睨めつけるように顔(かんばせ)を歪めた。


「…殿下は違うの? ……っ、何よ! ―――いつも私ばかり、なのね…っ」


「ん?」


「……私…ばかりが、寂しいと思っているのだわ!」


―――悔しい……


ぎゅ、と唇を噛み、涙を堪える。

すると高長恭はふわり、と優しく額に口づけた。


「で、んか……?」


「…愛している」


微笑みながら再度言葉を継いだ。


「愛おしいのは―――君だけだ」


「………」


「信じられぬか?」


「だって……」


「私はいつ何時(なんどき)も君しか見えておらぬ」


真摯な瞳で己が妻を見つめ、優しく触れるだけの接吻を贈る。


「私には君だけだ」


「……まこと?」


「まことだ」


夫からの真摯な言葉に雪舞は漸く小さな笑みを漏らし、夫をぎゅう、と抱き締めた。

そして今度は己が唇を押し付ける。


「……ん、」


雪舞は何度も唇を食む。

「殿下、ずっと……ずっと、共に眠りたい。独りは嫌。あなたと一緒でなければ、嫌……」


「私もだ。君と眠りたい」


雪舞の髪を掬い取るとさらに告げる。


「雪舞……実の所私も寂しく思っていたのだ。君の温もりがないと、私もよく眠れぬ」


その告白に雪舞は目を見張る。


「……殿下も?」


「ああ、さようだ。君と眠ると心安らげるのだ」


「さような事、一度も聞いた事がなかったわ」


「ゆえる訳がなかろう。男子(おのこ)の私がかような事を……」


「いけない事…なの?」


高長恭はほろ苦く笑う。


「……私は、今日(こんにち)まで、民に、臣下に弱みなど見せた事ないのだ」


「……ぁ、」


「兄弟―――延宗(えんそう)にもそうだ。さような事が出来る者など、想い人などただの一人もいなかったからな」


囁くと、高長恭は花の香りのする妻の頭に口づけた。


「殿下……」


―――そうだった……


夫の想いに触れ、雪舞は込み上げてくる涙を飲み込む。


「……好き」


囁くと、こてんと夫の肩に頭を乗せた。

高長恭は愛を告げてくる妻に微笑んだ。


「私もだ、雪舞。君を、まこと愛しく思う」


すると、互いの唇が吸い寄せられるかのように、合わさる。


「…ん……」


ちゅ、ちゅ、と軽い口づけを幾度も繰り返される。

その心地よさに雪舞はうっとりとなった。


―――心が擽られ、癒される。


そして、さらに絡み合う足と手。


「まだ冷たいのだな」


「……ええ、そうね」


「温めてやろう」


不敵に笑う夫に雪舞は頬を赤らめる。


「よいだろう?」


その問に、こくり、と妻は頭を振った。

互いの足を擦り合わせ。

夫婦は長い夜の闇へと溶け落ちてゆく。


その夜、すすり泣くような甘えた声が閨からは絶えず漏れ響いていたのだった―――。


【END】

*************************************

ここまでお読み頂き、有難うございますww
今回のお話は、二人の痴話ゲンカがテーマでした+.(*'v`*)+
そして仲直りして、お布団で温め合ってイチャついておりますww

…何か寒い日に、お布団でもこもこするのって、楽しいですよね!
そんな感じに書きたくて書かせて頂いたSSです(^ω^ ≡ ^ω^)

雪舞がメインの書き方になっちゃいましたが。
人肌恋しくなっちゃう雪舞~ww
お布団でイチャイチャイチャ(/∀\*)
何か可愛くて、こういうやりとり、キュンときちゃいます(〃▽〃)
や、今回も楽しかったですぅぅ(#^.^#)

二人がケンカしても、後で仲直りしたりするお話って、何回書いていてめっちゃ楽しいかったですww
またこういう風な日常生活的はお話書きたいですねww

次回も蘭陵王×雪舞SSでお会い出来たら嬉しいです(ノ∇≦*)

それから、昨日もコメント有難うございましたww

 Nゃんこさま 

おはようございます(#^.^#)
コメント有難うござます\(//∇//)\

早速ですが、「自分のペースで 頑張って」というお言葉、めっちゃ嬉しいですーーーーー+.(*'v`*)+
凄く励みになります!!!
ついつい小心者もA型は、「早く早く~」と焦りがちになってしまうのですが。
こういう素敵コメント頂けると、めっちゃホッと致します(*≧∪≦)

そんな応援コメントのお陰で、今回も何とか新作SSUP出来ました。
楽しんで頂けたら嬉しいです+゚。*(*´∀`*)*。゚+

この度は素敵コメント有難うございました(*^_^*)
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立夏
Admin: 立夏
関西在住の雑食オタ女。
同人活動もやってますが、只今台湾(華流)ドラマ「RAN陵王」に超夢中ww
さらに最近「三生三世枕上书」にも沼ってます!

「RAN陵王」中毒気味です。
おかげで、蘭雪で2次SSやイラストを書き出す始末(笑)
設定は、一応原作中心です。

他にも他ジャンルのSSがあったり、ドラマの感想・本・マンガなどの感想を中心に色々書いてます。
https://twitter.com/SyndromZeroxx
蘭陵王SS(高長恭×楊雪舞)